第1幕 おつまの店そして加藤薬店

第二次世界大戦中、祖父久代之肋は戦地に赴き、
祖母おつはは子供と満州で暮らしていました。

終戦後、祖母は子供と共に命からがら引き掲げ船に乗り込み、郡上へと帰って来ました。
実家の隣に住み、生活のために何でも屋さん『おつまの店』を始めました。
いわばそれがカトー薬局の原点です。

祖父はといいますと、捕虜としてシベリアに抑留され、極寒の地で過酷な労働を強いられました。その後、晴れて帰国。
富山の薬屋さんへ修行に入り、数年後薬種商の免許を取得。
祖母が始めたお店はお薬屋さん『加藤薬店』となりました。

お店のあった剣の駅前(旧R156)は人も車も終始行きをう活気のある商店街で、 通称『剣ギンザ』と呼ばれるほどだったようです。

満州騎兵代の祖父の乗馬

満州騎兵代の祖父の乗馬

駅前商店街時代の「加藤薬品」創業者の祖父母

駅前商店街時代の「加藤薬品」創業者の祖父母

第2幕 母良子とヤマトプラザ

そんな元気な商店街て育った母良子は、大学を卒業して教員となりましたが、結婚を期に退職し、薬種商の免許を取り、 家業を継ぐ事に。
半分諦めていた祖父にとっては、 継いでもらえた事が本当に喜しかったようてす。
母も、生まれながらの商売人だったのかも…。

その後は平日は祖父・祖母と一緒に店を開け、週末は、娘3人を車に乗せ、 岐阜や名古屋へ<仕入れや勉強会へ行く忙しい日々が始まりました。

私たち娘にとってお店は遊び場同然て、 ハイハイしている頃までは、『養命酒の箱』が私たちの定位置で、お店に来るお客さんに代わる代わる子守をしてもらっていたようてす。

ミルク…おもちゃ…プラモデル…お菓子…パン…本…化粧品…などなど、成長と共に興味は変わって行きましたが、幾つになっても楽しい場所でした。

母と娘3人

長女(みほこ)が小学校に上がる頃、八幡国体開催に伴いR156のバイパスが作られ、郡上も変わって行きました。
10年後(今の焼き肉屋だいこくやの場所に)、商店街の有志が集まり、新R156沿いに商業施設ヤマトプラザが作られました。
遅れること数年、次女(ゆりこ)が小学卒業するころ、子供たちに手がかからなかったので、お店を駅前からヤマトプラザへと移転しました。

ヤマトプラザ 国道156 白鳥町方面

ヤマトプラザ 国道156 白鳥町方面

ヤマトプラザ 外観

ヤマトプラザ 外観

第3幕 バタバタの三代目襲名!

店名を『加藤薬品』として、 医薬品・ 化粧品・ 手芸品・本・ ベビーと取扱商品を選別し、 より専門的にお客様のご相談を伺えるようなスタイルで始めました。
ヤマトプラザは婦人服.紳士服・はきもの・お菓子・おもちゃ・めがね・宝右・ふとん・スーパー・精肉・惣菜・家電製品などなんても揃うショッピング施設だったのて、おかげて遠方からもお客様が来てくださるようになりました。
その頃からのお客様にも、いまだに元気でご来店いただけるのは、本当にありがといことです。

その頃の私たちのお仕事は、 本の配違とお便り作りのお手伝いでした。
喫茶店や病院(週刊誌や月刊誌を配違に行くと、特には駄菓子がもらえたり…学校のことを色々聞かれたり…それが子供ながらに楽しかったことを覚えています!!
お便り作りは、机を2つくっつけてお便りを並ぺ、机のまわりを回りながら一部つづ取り、 封筒に入れます。 入れ終わると瑚付け…休みの日には、母と一緒に車に乗り、そのお便りを配って回りました。
こんな遠くから来てくださるんやな~と、母とよく話しながら配ったものです。
毎月の イペントの時には、前日の夜、お店の飾付けもしました。

ヤマトプラザに出店した二代目母の「加藤薬品」店内

ヤマトプラザに出店した
二代目母の「加藤薬品」店

地元の高校を卒業後は長女みほこは東京の大学にへ進学、続いて次女ゆりこは愛知の大学へ進学すると、スタッフが少ない中、母一人てこれらを段取ってやっていたわけです。

そんな母への恩返しも込め、大学卒業後、国家試験を受け、薬剤師の資格を取得し、みほこは大手ドラッグチェーンに就職、その後相談薬局で修業を積み、ゆりこは病院に就職し、その後漢方相談局で修行を積み、郡上の地へと戻ってきました。

ヤマトプラザに移転してから20年が径った頃、新たに商業施設を作る計画が持ち上がり、共にやってきたメンパーと一緒に会社を立ち上げ、色々な方々の協力のもと大和リパーサイト・タウンを作ることになりました。
それを期に長女みほこに代を移すことに。

⼤和リバーサイドタウンPio

⼤和リバーサイドタウンPio

計画が具体化したのがちょうど二人目を出産した頃で、長男は母が店で子守をし、みほこは次男を連れて会議や段取りに走り回ることになりました。
そんな感じてバタバタと3代目に代替わりをし、新天地『大和リパーサイドタウンピオ』にて『カトー薬局』として次女ゆりこと共に薬局を始めることとなりました。

第4幕 郡上を日本一元気な町にします!

『元気でないと、働けんよ!!』と、いつも母がお客様に声をかけていたのを思い出して、『郡上を日本一元気な町に!!』をスローガンに、来てくださるお客様が、いつも元気でいられるような健康情報や、いつもキレイていられるようなコスメ情報を常に発信し続けていこうと、頑張っています。

目の前にドラッグストアーが出店!!続いて隣町に大型ドラッグの出店!!と、薬局としては厳しい時代ではありますが、今もお店を続けていられるのは、お客様との『絆』だと思っています。

ご来店を心からお待ちしています

ご来店を心からお待ちしています!

『始近、気分がふさぎがちで…』『子供が欲しいんだけど…』などの健康相談や『同窓会があるんやけど…』『肌がヒリヒリする…』などお肌やメイクのご相談などなど…ちょっと聞いてみよう!!と思ってただけていることを有難いな~と思うと共に、その信頼に出来る限り応えていきたいとも思うのです。
スタッフー同、日々精進して、皆様のご来店を心からお待ちしています。